ファスティング(断食)の基礎知識


ファスティング(断食)と体重


「ファスティング=ダイエット=痩せる」と思われる方がいます。

不要なものや過剰なものを排泄し燃焼させることで、体重が現象することもありますが、それは結果であり、ファスティングの目的ではありません。

体内環境のリセットと正しいリズム、サイクルを獲得したことで、さらに体重が減ることがありますが、逆に痩せすぎの場合は体重が増加し、適正体重に導くことがあります。

この現象は恒常性(ホメオスタシス)が働いているからであり、ファスティングの目的がダイエットのみではないことを証明しているといえるでしょう。 

「食べなければいい」と思う間違ったファスティングはしない


少量の水だけしか摂らないような絶食では、当初、猛烈な飢餓感に襲われ、大きなストレスとなり、無理を続けると残りのエネルギーを使い、脱水、筋肉を分解してグルコースを産生することによる体重減少が起こります。

しかし、ホメオスタシス(恒常性)が働き、飢餓状態から身を守ろうとするため、少ないエネルギーでも活動できる省エネモードが働きます。

筋肉がやせ細っているところで挫折し通常の食事に戻した場合、ダイエット前よりも体重が増加する場合があります。これが「リバウンド」です。

一度リバウンドすると、減少しやすい筋肉と脂肪が入れ替わるかたちとなるため、さらに痩せにくい体になり、次のダイエットでまた挫折・リバウンドを繰り返しやすくなります。

そのため当店で行う断食プログラムでは、ドリンクやペーストなど栄養補助食品を用いて行うことで、ビタミンミネラル、食物繊維などの必要な栄養を取りながら行います。

飢餓の状態にならないようにすることでホメオスタシスを働かさずに、代謝酵素の働きを上げることにより排泄を促しリバンウンドなしに体のリセットが行えます

有害物質は脂肪細胞と結合しやすく、ファスティングにより脂肪が燃焼することで体脂肪と有害物質との結合が解かれ、血液から肝臓、胆管を通って腸内に排泄され、体外に出ると考えられています。


好転反応

 

ファスティング(断食)をすると、症状が改善する過程の副次的効果として、一時的に見られる症状の悪化があります。

細胞の入替えで崩壊した細胞の物質が、血液に流れ込み、さらに肝臓から小腸の回腸に流れ込むことでおきます。新陳代謝の過程で、炎症が起きることもあります。

頭痛、肩コリ、腰痛、吐き気、だるさ、嘔吐、めまいなどが好転反応です。

細胞便秘が多い人ほど、その反応は強くなります。

しかし、好転反応はファスティングを続けていくうちに徐々に薄らいでいきます。

なぜなら毒が抜け、質のよい細胞に生まれ変わっていくからです。

参考図書:「酵素」がつくる腸免疫力 著者:鶴見隆史


ただし、腹痛、胸痛、不整脈などの症状が現れた場合は、医師の診察を受けてください。

異常が見つかったときは、ファスティングを中断します。

その時にいきなり普通食に戻すのは危険なため、重湯や三分粥からはじめ、徐々に普通食に戻していきます。

こちらのサロンではファスティングは健康の維持、生活の質の向上を目的に行っています。

疾病の治療や健康状態の改善を目的にファスティングを行う場合は、医師の管理のもとで治療として行われなければなりませんので、そのような目的の場合は当サロンではお断りしています。