ファスティング(断食)道場


腸の健康が慢性病を防ぐ


長い歳月を費やし腸のさまざまな障害について研究したアーバスノット・レイン博士は、「すべての病気の原因は、ミネラルやビタミンなど特定の植物成分や繊維の不足、または自然の防御菌(善玉菌)の叢(フローラ)など、体の正常な活動に必要な防御物の不足から発生している。そうした自体になると、悪玉菌が大腸に侵入し繁殖する。それによって生じた毒は血液を汚染し、体のあらゆる組織・腺・器官を徐々に蝕み破壊していく」と言っています。

また腸の汚れを治す若返り健康法を解いているバーナード・ジェンセン医学博士は、「腸が体内の器官と連用して機能していることの証明なのです。腸が機能不全に陥れば、体のほかの器官にも伝染します。これが腸から始まるドミノ現象です」と言っています。

この二人はいずれも「腸(小腸と大腸)の腐敗が病気の出発点」と結論づけています。

酵素が寿命を左右する?


日本は長寿大国ですが、寝たきりで薬漬けになっている人たちが、なんと80%もいるようです。

長寿になった」ことと「健康である」ことが必ずしも一致しないという事実をあなたはどう感じますか?

エドワード・ハウエル博士は「病気がなぜ出現するのか」の答えとして、「酵素の不足から病気は導かれ、難病は酵素の極端な不足が原因でなる」と言い、「寿命も酵素の内在量に左右される」と言っています。

つまり「酵素次第で寿命は長くも短くもなる」ということで、これは衝撃的でした。

酵素とは?

 

私たちは、生きていくために食物を摂ります。

その食物に含まれる栄養素を体内に吸収→転換→エネルギーになります。

そのために必要なエネルギー源は、タンパク質、炭水化物、脂質です。

これらのエネルギー源を分解・消化・吸収し、必要なものを利用、不要なものは排泄しています。

これが代謝で、「代謝」とは「エネルギーの生産と消費」です。

私たちの体が健康であるということは、体という化学工場のシステムが順調に化学反応を起こして稼働している状態ということです。

化学反応を起こす触媒こそが、酵素(代謝酵素)です。

酵素の種類と特徴

 

酵素には大きく分けて、外から取り入れる「体外酵素」と体内にある「体内酵素」の2種類があります。

「体外酵素」は「食物酵素(生の野菜、果物、魚、発酵食品などに含まれる」や「腸内細菌の酵素(発酵活動)」があります。

「体内酵素」は「代謝酵素(生命活動)」「消化酵素(食物の消化)」があります。

「代謝酵素」とは、主に新陳代謝に使われる酵素のことで、体を正常に保つ働きです。

例:細胞の入替え、組織の修復、毒素排出、免疫力や自然治癒力の向上

「消化酵素」とは、食事を消化分解し、吸収するために使われる酵素です。

例:炭水化物をブドウ糖に分解するアミラーゼや脂肪を分解させるリパーゼなど。

 

体内酵素は2万種類以上あり、そのうち、消化酵素は24種類です。それ以外はすべて代謝酵素です。

三大栄養素をエネルギーに変換していますが、その消化・吸収の過程で働いているのが消化酵素です。

そして、消化・吸収された栄養素を血や筋肉に変え、体をスムーズに活動させる働きは代謝酵素です。

この「体内酵素」は一生分の生産量と毎日生産される量が決まっているとのことです。

毎日作られている一定の量を、体は「消化作業」と「代謝作業」に振り分けています。

重要なのは2つの酵素が使われるバランスです。

一方が多くなれば、一方は少なくなります。

そして、ポイントは消化酵素の占める割合が小さい方が健康にはいいということです。

なぜなら消化酵素に1日でできる酵素の大半をとられると、代謝酵素の仕事が停滞してしまうからです。

代謝酵素のありがたさ

 

代謝酵素は各細胞、各組織に存在していてそれぞれ異なった働きをしています。

動脈内には98種類、脳、心臓、肝臓、腎臓、肺などあらゆる臓器には数千もの代謝酵素が存在していると言われています。

あくまで種類であって、その数は無限と言ってもよく、計測できない数とのことです。

それらの酵素が継続的に100万種類以上の異なった化学反応を行い、決められた役割を分担していると言われています。

代謝酵素の働きの一部の例:

活性酸素を除去、解毒、排泄、血圧の調整、思考すること、筋肉を動かす、血液の浄化、胃酸を作る、DNAの修復、他

これらから代謝酵素の働きは「生命活動そのもの」と言えるでしょう。

そのため健康に生きられるかどうかは、代謝酵素の働きにかかっているということです。

ファスティング(断食)のメリット

 

酵素の備蓄(潜在酵素)を消耗させず、代謝酵素がきちんと働ける条件さえ整えてあげれば、私たちは病気とは無縁の生活が約束されると言われています。

 

私たちは、高栄養、高カロリー、化学物質が含まれる食事で内臓に負担をかけています。

ただでさえカロリーオーバーな現代人の食生活。眠っている間も、胃や腸、肝臓などの内臓が休むことなく働いています。

 

さらに塩分、糖分、脂肪分の過量な摂取は生活習慣病のリスクを高めます。

肝臓を休めることを「休肝日」として認知されていますが、過食やストレスの影響を受けやすい消化器を休めることはあまり言及されていません。

しかし、古代インドや中国、中東、ヨーロッパなど世界中でファスティング(断食)は生活に取り入れられている健康法です。

 

ファスティング(断食)は、腸の汚れを回復、代謝酵素の働きも回復することです。

汚れた細胞を健康な細胞に戻す唯一の方法で、細胞の「入替え、再生、解毒、排泄」がスムーズに行われるからです。

フランスでは「メスのいらない手術」と呼んでいます。

排泄と内臓の休養はより有意義となっているのです。

 

ファスティングのメリット

1、副作用がない

2、体内の潜在酵素が温存される

3、すべての臓器を休めることができる

4、大腸が正常化される

5、血液の質が向上する

6、毒素の排泄(便秘解消)

7、病気の回復

8、適正な理想体重になる

9、呼吸器官、循環器官の改善

10、頭脳・感覚の鋭敏化

11、免疫力の向上

 


ファスティングを安全におこなうために知っておきたい基礎知識です。